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地雷多すぎ人間の愚痴

PS1・2コントローラのコンバータの評価(raphnet製)

なにこれ

ステマニと特殊コントローラを使ってPS1・2コントローラのコンバータが現代音ゲーでどれくらい実用的か評価します。

調べる方法とか、画像のどこを見たらいいかとかは下記を参照してください。
特殊なコントローラとStepManiaを用いたPS1・2コントローラのコンバータの評価(方法説明用の記事) - 痛いOTAKUのポエム

また、他のコンバータについて気になる場合はタグから飛んでください。

今回はraphnet.が販売しているコンバータです。
www.raphnet-tech.com


コンバータの概要

ぶっちゃけた話、今回の記事が書きたくてコンバータの評価を始めました。
raphnet.というサイトで販売してるコンバータです。
「raphnet コンバータ」でGoogle検索をかけても使用者の記事が全然見当たらない。
私が知らないだけ、検索方法が悪いだけの可能性もありますが、なら書くしかねえと思って書き始めました。
商品ページは以下。
www.raphnet-tech.com

値段は米ドル建てで28.99米ドル。
この記事を書いている2023年09月21日現在の価格では3855円+送料。
どこに書いてあったか忘れたけど「日本からだといろんな国に発送するときの送料が安い」という理由で倉庫が日本にあり、そのため日本人は送料がクソ安い。

本体にはUSB miniBとかいう古の端子(PSP本体をPCに繋ぐときのアレ)があり、1mのケーブルが付属します。
長くしたかったら2mとかのケーブルをAmazonで買って使えますけど、そこまでする理由は多分ない。
PSコントローラのコネクタはちょっとキツくて差し込んだり抜くときにちょっと苦労するかもしれません。

なんと、本製品はPS1のマルチタップに対応しており、差し込むと1台で3つまでPSコントローラを差し込むことが出来ます!!
このためだけに今までのコンバータにもマルチタップ挿してました。
ただし、コントローラを直接差し込むか、マルチタップを差し込んで使うかは専用のソフトで設定してから行う必要がある上に、
(2023/09/23修正)いつでもマルチタップは刺しっぱなしで大丈夫ですが専用のソフトで設定をしておかないとポートAしか反応しません。
ポートBやCも使用したい場合は専用のソフトも使用しましょう。
また、使う台数を増やすほど遅延が大きくなりますし、ポーリングレートは低くなります。
(遅延が大きくなるというか、Hz数が併記されているのでそもそもポーリング間隔っぽいです)
また、対応しているマルチタップはPS1のやつ(SCPH-1070)だけです。

また、上下・左右同時押しに対応させるかどうかも専用ソフトで設定します。
あとマルチタップを使ってる時のオマケ機能としてPS1のメモリーカードのデータの読み書きが可能。


今回はコンバータの評価としては遅延最小設定のsingle-player modeとして使用したときのものです。

遅延、ポーリングレート評価

調べるまでもなく、設定ソフトに書かれています。
遅延最小設定のsingle-player modeなら3ミリ秒で333.3Hz駆動です。
でもまあ、一応調べます。

※Simply Love使用時の判定幅は以下の通りです。
水色FANTASTIC:±0.0110
白FANTASITC:±0.0215
EXCELLENT:±0.0430
GREAT:±0.1020
DECENT:±0.1350






設定通りに3ミリ秒の遅延で動作しています。
上記画像で見ると遅FANTASTIC-(白判定)がEXCELLENT(黄判定)に変化することはあるとはいえ微々たる量で、ほぼ違いが分かりません。
BPM150のリザルトは今回のraphnet使用のものは白17、黄5の99.74%というスコアになっていますが、
BPM150のリザルトでarduino+PS1のチェック時にreviveUSB側の入力でのものは白34、黄5の99.74%と同スコアを出しています。
そもそもコレの評価の方が後でやってるので私が純粋に上手くなった結果というのはありそうですが、それでもここまで差が無いのはビックリです。

ポーリングレートが333.3Hzというのは通常のUSB機器の倍以上であり、BPM125の曲でツンツンしないなら十分であると言えます。
(BPM125の曲を使用しているのは、ポーリングレートが125Hzのコントローラを使うとツンツンするからなのです)

「俺は絶対に僅かな遅延も許さねえぞ」っていう人ならともかく、普通の人ならコレで充分だと思います。

補足

改めて記載しますが、この調査で用いているreviveUSBはチャタリング対策のファームウェアを入れていません。
なのでチャタリングが発生しています。
ではチャタリング対策ファームウェアが何をやっているかというと、読み取る間隔を広げることで(USBコントローラとしてのポーリングレートを下げることで)検知の揺れを抑制しています。

チャタリング対策評価

前半3枚がStepManiaチャタリング対策オフ、後半2枚はStepManiaチャタリング対策オンでのリザルトです。
※ミス数について、通常サイズで書かれている数はそのレーンでの全ミス数を示し、左上に小さく書かれている数は「ボタンが押しっぱなし状態だったからミスになった」数を示します。
・対策なし



・対策あり

333.3Hzと次の入力検知までに3ミリ秒あることによってチャタリングが防がれています。
それにより、場合によってはコンバータを使用した方がスコアが高くなる事象が発生してしまいました。
StepManiaチャタリング対策をオンにしても一応テストしましたが特に問題なく、BPM180では縦連を拾うために気持ち早入りしたら遅延がちょうどよくなってコンバータ側がスコアが高くなりました。

ボタンがスイッチ式のコントローラであっても十分に使用可能だと思います。

補足2

多分ですが、raphnet製のコンバータのチャタリング対策もreviveUSBのファームウェアと同じ仕組みだと思います。
というのも

Some 3rd party N64 and Gamecube controllers are known to misbehave when the poll interval is set too low (because consoles typically polls at 16ms intervals). This is why the default is higher at 5ms rather than the minimum value.

日本語に翻訳すると

一部のサードパーティ N64 および Gamecube コントローラーは、ポーリング間隔の設定が低すぎると誤動作することが知られています (コンソールは通常 16ms 間隔でポーリングするため)。これが、デフォルトが最小値ではなく 5ms と高くなっている理由です。

ということで、この「誤動作」とはチャタリングではないかと思われるためです。

なので、もしPS1・2のコントローラをreviveUSBを使ってPCで使おうと考えているなら、チャタリング対策をソフト側で行わないのであれば遅延が発生する事を意識した方が良いです。
コントローラに直接はんだ付けしてArduinoのスケッチでなんとかする方が多分良いと思います。
(ONが入力されたら一定時間OFFになってもOFFを無効にするスケッチを書けば、ONについては無遅延となるため)


まとめ

  • 遅延は最小3ミリ秒でポーリングレートは充分に高い
  • チャタリングしうるスイッチ使用のコントローラでもいけるかも
  • これ買え

余談

私がこのコンバータを知った理由としてDDRPad.comというサイトがあります。
これは踏みゲーのパネルに関する商品を扱っているのですが、その中で販売されていました。

49.95米ドルとかいう正規価格に20米ドル上乗せされたボッタクリ価格でした。
しかもこれがアメリカから発送されてくるということで送料もバカ高い。(32.02米ドル)
送料を折半したくて他の人と共同で2つ購入したのですが、送料含めて131.92米ドルで19536円のお支払い。
正規価格なら4つ買えちゃう。

たまたま上記の画像のように袋や製品の裏側に正規販売店を知るすべがあったのでこちらを知ることが出来ましたが、
これを知らないでもう1個欲しいなと思っていたら地獄でした。
あと、共同購入持ちかけた相手からは9750円くらい頂きたかったところを5000円しか頂きませんでした。
それでも正規価格よりは高いし、これは私の無知が招いた結果かなと思ったので……

販売サイト見ると分かるけど、他にもいろんなコンバータがあってオススメ。
GCコンを64コンとして使うコンバータにはコントローラパック内臓とか面白いですよ。
Wiiの拡張コントローラをUSBにする奴とか、Wiiギターヒーローコントローラをコナステのギタドラで使えます。