痛いOTAKUのポエム

地雷多すぎ人間の愚痴

DDRがそう簡単に通常スコア廃止してEXスコアに一本化するわけなくない?って話

なにこれ

タイトル通り『DDRがそう簡単に通常スコア廃止してEXスコアに一本化するわけなくない?』って話。
なんか新作が稼働するたびに毎回その話が出そうなのでTwitterじゃなくてここに書く。

前提1:なぜ通常スコア廃止って話が出るのか

まず、なぜ通常スコア廃止が廃止されると思ってる人が居るかと言えば、これはbeatmaniaIIDXのせいです。

beatmania(鍵盤が5個の頃)の最初期ではスコアが10万点満点でしたが、comp1からピカグレが導入されてコレが普通のGREATの倍の点数となったため20万点満点となりました。
IIDXでもこれを踏襲しており、IIDX初代から27 HEROIC VERSEまでは通常スコアが残っていました。
2020年10月稼働の28 BISTROVERより通常スコアが廃止されました

INFINITASについては省略。めんどいので。

前提2:なぜIIDXでは通常スコアが廃止されたのか

近年のIIDXではマジで何にも使われてなかったからです。

まず、クリアランクの決定方法についてですが、これはEXスコアが基準に決められています。
8/9以上のスコアならAAAで、7/9以上ならAAで……ってやつです。
これに通常スコアは使われていません。

次に、eパスというかコナミのサーバー(家庭用作品ならメモリーカード)に保存される曲ごとのスコアですが、これもEXスコアが保存されます
通常スコアは保存されません
(五鍵盤時代についてはどうだったか忘れました。選曲画面にスコア情報どころかプレーしたことがあるかどうかすら分からない作品なので)

KACなどの大会の順位を決定するのに使われるスコアですが、これもEXスコアで優劣を決めます
というか、サーバーに通常スコアが送られてないので当然と言えば当然です。


では、通常スコアは何に使われていたかと言えば、1クレジットを通しての合計スコアを筐体内ランキングの優劣を決めるものとして使われていました。
1クレジット通しでのスコアのランキングは五鍵盤時代からあり、IIDXでも18 Resort Anthemまでは存在していました。
2011年9月に稼働開始の19 Lincleで廃止されました。

余談。
五鍵盤のbeatmaniaシリーズの大会においては通常スコアを用いて優劣を決められている印象が多いです。
これはちゃんと詳しくないですが、全部GREATで叩くとパーフェクトボーナスとして3110点入るとか、クリアボーダーのランプにぴったり止めてクリアすると5730点入るとか、両方を満たすボーダーパーフェクトを出すと11900点入るとか、そういったテクニックを含めての優劣を決める意図があるんじゃないでしょうか。知らんけど。
余談終わり。

前提3:DDRのMARVELOUSは実質的に超上級者向けのおまけの判定であるという話

MERVELOUS ではなく、MARVELOUS判定はDDR EXTREMEでコースモード限定で追加された判定です。
たぶんMAX2までの作品でも同じ問題を抱えていましたが、インターネットランキングを行うとよほど難しい曲でもない限り、大体1位が満点で複数人が横並びになるという問題がありました。
これを解消するため(と思われる)新たな判定がMARVELOUSでした。
おそらく通常モードではインターネットランキングを行っていなかったこともあってコース限定なんでしょう。知らんけど。

さて、DDR SNからはプレー時に筐体トップスコアが表示されるようになりました。
しかし、これも上級者は全部PERFECTで埋めてしまうため、実質的には満点が見えるだけであんまり機能していない状態でした。
そのためSN2からは通常モードにもMARVELOUSが導入される運びとなりました。
ただし、従来通り「PERFECT以上を出せていたら偉い」というバランスは変えないようにするため、PERFECTの配点は「MARVELOUSの点数-10点」という配点になりました。

つまり、全部PERFECT以上で取れちゃうような人たちの中での優劣を出すものがMARVELOUSであって、
普通の人たちにとって判定の価値としてはマベとパフェはほぼ同じなわけです。
だからMARVELOUSは「オマケ」なのです。

前提4:一発勝負の大会において通常スコアでのGREAT以下の失点がデカすぎるという話

これは今でも点数計算があんまり変わらないので分かってもらえると思いますが、たとえば400ノーツの曲で
「1GREAT叩いたけど残り399ノーツ全部MARVELOUSだった人」と「PFCだけどPERFECTが100個出した人」では通常スコアは後者の方が高くなります。
GREAT1個による失点がPERFECT100個分とか200個分とかそんなことが起こるスコア計算だからです。
そのため実質的に「1個でもグレたら即敗退」というような事態も大会ではありえたわけです。
それも、DDR X~2014の判定が不安定だった時期に。
これが1台の筐体で1回のプレーで行われるトーナメント制の大会なら問題ないでしょうが、
課題曲1つをいろんな人がプレーする予選とかだと判定が不安定だった回にプレーした人はメチャクチャ不利になるため問題になります。

この問題を解消できるのがEXスコアでした。
これならGREATを出しても失点はPERFECT2個分にしかならず、MARVELOUSの価値がメチャクチャ高いので精度が高い人を決めるのにうってつけでした。
また、複数楽曲をプレーさせるときに1PERFECTおよび1GREATあたりの失点が譜面のノート数によらないというのも良いところです。
だからKAC等でもよく使われています。

本題

ここまで書いてようやく本題です。

まず、DDRの通常スコアはクリアランクの判定に使用されています
むしろ、EXスコアなんて見てる人は極まったごく少数であって、ほとんどの人には関係がありません。
そのため、IIDXとは違って通常スコアを廃止する理由がありません。
更に言えば、IIDXと違ってEXスコアは保存されておらず(一部の場合を除いて)通常スコアが保存されます

それならEXスコアでクリアランクを決めればよいではないかという話も出るかと思いますが、それも出来ません。
DDRスタッフが「PERFECT以上が出ていればよくて、MARVELOUSは超上級者向けの判定」と思っている限り、これは変わりません。
現状ですら「通常スコアでAAAが出たけど、EXスコアを見るとAAだったときのよりも低い」というリザルトは沢山あり、
EXスコアとクリアランクの関係が一致しません。
それならEXスコアの配点をMARVELOUSは10点、PERFECTは9点、GREATは6点というように配点を変えるという案も考えられますが、
これは桁を大きくすればするほど「GREAT以下の失点がPERFECTに対してデカすぎる」という問題が復活してしまいます。

以上の事からそう簡単には通常スコア廃止なんてことにはならないでしょう。

おわりに

みんなそんなに通常スコア嫌いでEXスコア好きなの?
スコアの95%でAA+とか分かりやすいから通常スコアでよくない?