痛いOTAKUのポエム

地雷多すぎ人間の愚痴

FMCB+MX4SIOの覚え書き

なにこれ

PS2でFMCBとMX4SIOを利用したディスクレス起動を行うようになったので、それに関するメモ。
ついでにハードディスクからのディスクレス起動も行うようになったので、それもメモ。

購入したもの

microSDについてはMX4SIOがSDカードとの相性があるということを事前に聞いていたので動作検証済み商品を購入。
中に入っていたゲームデータについては削除している。
(眺める分には『Taiko10in1』とかいう「これ絶対改造したヤツだろ!」みたいなのがあって面白かったのだが……)

実行環境

型番50000の厚型PS2

型番70000の薄型PS2

検索したところによれば薄型PS2でも40ピン以上に鬼のようにはんだづけを頑張ればHDDを接続できるらしい。
「そんなことしなくてもUSBで差し込めばいいのでは」と思うかもしれないが、PS2のUSB端子は規格が古くデータ転送がめちゃくちゃ遅い。
だからこそ、それよりは早いからという理由でメモリーカードスロットからゲームデータを読み取るMX4SIOなんてものが作られているわけで。

MX4SIOに使うSDカードについて

相性が厳しいということでSDカードセットを購入したが、以下の手順で実際に適当に買った128GBのSDカードが読み込めていることを確認している。
適当に家に転がってる奴があるならそれを使ってよい。

zenn.dev
一応、リンク先の内容をざっくり載せておくと

  1. ゲームテックの公式のFMCBのページ(

https://heldergametech.com/shop/ps2/free-mcboot-with-real-magicgate-memory-card/
)に行く

  1. 「Latest-OPL-Setup-BDM4.8.1.zip」と「PS2_OPL_BDM_4.8.1_x2.zip」をダウンロードする(バージョンは新しくなっている可能性がある)
  2. 展開して出てきた「OPL」と「FMCB v1.966 Install」を使いたいSDカードのRootに入れる
  3. FMCBとMX4SIOを差し込んでOPLを起動する
  4. OPLが起動したらPS2の電源を切る
  5. SDカードに「APPS」などのフォルダが作成されていたら成功

という手順を行う。

OPLを起動時、メニュー項目ににFAT32だのEXFATがある場合、使用するSDカードのフォーマットに合わせておいた方が無難かもしれないが、そこの動作は未確認。

セーブデータについて

昨年4月ごろに調べたときには「FMCBでは今までに使ってきたメモリーカードとのデータが共有できない」みたいな記事があり、1回注文までしたもののキャンセルしたこともあった。
が、やっぱりディスクレス起動に興味が湧いて買ってみたところ、私の環境ではデータが共有できないなんていうことはなかった。

これは私が購入したFMBCが16MB以上の純正ではないサイズのメモリーカードだからかもしれない。
本来はFMCBにするために容量が圧迫されてデータを保存する場所がなく、MX4SIOに差し込むSDカード内に仮想メモリーカードを作成する前提だったのかもしれない。
もしも仮想メモリーカードにデータを保存するなら通常のメモリーカードとデータの共有は出来ない。

もしかすると、PS2純正の機能のブラウザからFMCB内を覗くとフリーズすることがあるためFMCB→通常メモリーカードのコピーが出来ず「データの共有が出来ない」と書かれていたのかもしれない。
この場合はFMCBに入っている非純正のブラウザでコピーを行うか、データをコピーしたいソフトを起動してコピーしたいデータを読み込んだ後にメモリーカードを差し替えてセーブをすればよい。
FMCBによるディスクレス起動中にFMCBを短時間なら抜いても問題がないことを確認したのでFMCB→通常メモリーカードのコピーもいける。

ロード時間について

MX4SIOから起動する場合

検索するとディスクから起動するよりロードが遅いらしい。
なので高画質な全画面ムービーがある(大きな読み込みが発生する)ソフトだと厳しいらしい。

音楽ゲームにおいては言われなければ気にならない程度。
DDR程度の画質なら全画面ムービーだろうが読み込み速度も問題ないらしい。

ネットワークアダプタ(HDD・SSD)から起動する場合

明らかにロードが早い。
DDR SN2で言えば選曲画面から楽曲プレーまでのロードが体感で1~2秒短縮される。


いずれにしてもロード時間の影響で音楽ゲームDDRIIDX)で音がズレたりはせず、そこでのプレー感覚は変わらなかった。
発狂BMSやってたフォロワーにDJTで黒麺やらせたら一発HARDされたくらいには違和感がない。

MX4SIOのロード時間以外による問題点

起動に失敗することがある

初回プレーがそうなのだが、データの読み込みに失敗して起動そのものが出来ないことがある。
ただ、基本的に1回起動さえしてしまえば以後は起動失敗は確認していない。

ギタドラシリーズで2P側のコントローラの入力が受け付けない

理由は分からないがギター、ドラム、普通のデュアルショックなど何を差し込んでも反応しなかった。
差し替えずに通常通りディスクから起動したり、HDDから起動した場合だとコントローラはちゃんと反応する。
もしかしたら2Pのメモリーカードスロットからディスクイメージを読み込んでいるのが関係しているのかも?
でもDDRIIDXではダブルプレーが可能なことを確認した。
謎。

おまけ

OPLのDailyBuildを使ってPS1ソフトをUSBメモリから起動する

一応、動く。本当に一応。
MX4SIOの比じゃないくらいロードが遅いみたいで、beatmaniaを起動してみたら楽曲プレー中にキー音の読み込みが発生して凄く処理落ちした。
DDR初代はメニュー画面までは行けたが、何かを選ぶとフリーズする。
DDR2nd~5thは音楽ゲーム部分もちょっとロードが遅いけど普通にプレーできると思ったのに、オプション画面等に入るとフリーズするのでセーブが出来ない(後期ソフトだと初回起動時にオートセーブをONにするか聞いてくれるので、厳密にはセーブできるソフトはある)

調べた限りだとFFシリーズは戦闘に入ったらフリーズするらしい。
そんなにPS1ソフトをディスクレスで遊びたいならX StationとかでPS1を改造しろって所なのだろうか。

改造コード(チート)について

プロアクションリプレイ等の改造コードを(そのままでは使用できないが)使用することが出来る。
ただし、SDカード内に.chtファイルを作成してそこにコードを記載する必要があるし、マスターコードは調べないといけない。

ただし、一つ大きな問題を抱えている。
それは.chtファイルに記載されたコードはすべて実行されるという点である。
要するに、起動するたびに「アレをONにしてこっちはOFFにしたい」みたいな選択はできない。
それをやりたかったら.chtファイル自体を変える必要がある。

おわりに

特に締めもなくこの記事はおわりです。