要約
最上位譜面くらい、曲に対してちゃんとやり切った譜面を書いてくれ。
初心者が最上位譜面なんて触らねえから最上位譜面くらい難しくても構わねえよ。
そこそこの難易度の譜面が無いと中級者・上級者はあんまり遊ばなくなっていくから、ある程度の難易度の譜面を入れておかねえと客寄せパンダにもならねえよ。
(2022/05/23 17時ごろ追記)別に弐寺みたいに
裏でなってる音のキー音余ってるからまだ足せるだろ」って話じゃなく、メインメロディーでなってる音くらいちゃんと拾ってくれって話。
(2022/05/23 17時ごろ追記)難しい譜面が作れないような曲を入れなくていいって話ではない。
本文
導入
2021年4月に私は「版権曲に簡単な譜面しかないという嘆き」とかいうツイートをしました。
(2024年05月22日追記):スパムが酷くて鍵アカウント運用していて画像が見えなくなったので追加
まあ、これがどういう方向性で反応されたのかはさておき、改めて文字に起こすと
- 音ゲーの地力に応じて、楽しめる譜面のレベル帯は変わってくる
- そのレベル帯をいい感じに埋められるように譜面が作られているのが理想的である
- 「高難易度をくれ」と言われるタイプの曲は上級者向けの譜面が無く、初心者向けや初級者向けの譜面が2個3個とあるのが問題である
- 別に無理やり人外向けの超難易度譜面が欲しいわけじゃねえよ
という話でした。
分かっていただけると幸いです。
顧客が本当に必要だったもの
さて、「高難易度をくれ」という書き方をしていましたが、これはちょっと誤りだなと最近になってフォロワーのツイートで気づきました。
言い方の問題だけではありますが。
本当に必要なものは「曲に対してやり切っている譜面」だったのです。
やり切っていない場合の例を挙げましょう。
2022年4月28日になって『患部で止まってすぐ溶ける~狂気の優曇華院』がDDRに移植されました。(本当に2022年か?その追加曲)
この曲の途中にはStepManiaをネタにした地帯があります。
あそこはBPM200の16分でテレレレテレレレテレレレテレレレレー↑↑となる箇所があるのに対して、DDRのEXPERT譜面では8分で譜面を置くことでお茶を濁している。
せっかくStepMania地帯の譜面をほぼ再現しているのに、あの部分だけ日和っている。
ああいう「明らかに一番メインに聞こえているメロディーで鳴っている音に対して歯抜けにする」という行為が行われていると「曲に対してやり切っている」とは言えないのです。
いや、まあ分かりますよ。たぶん譜面製作スタッフは足14でオーダーされたんでしょうね。
もしかしたら最初は16分で置いていたのに他の人のチェックによって「14にしては難しすぎる」とか言われて泣く泣く8分にしたのかもしれません。
しかし、そんな制作側の事情なんて消費者からしてはどうでもいいことです。
そんな無駄に内情を考えたら仕方ないみたいなことを言ってたら、永遠にDDRの譜面製作スタッフの制作理念は変わらず、またカスみたいな譜面が生み出されますよ。
駄目なもんは駄目って言うべきです。
例を出していたら話が逸れましたが、要するに「曲に対してやり切っている譜面」が1つは欲しいという話です。
曲に対してやり切っている譜面があれば(2022/05/23 17時ごろ追記)「高難易度」でなかったとしても、ぶっちゃけ上級者はそこまで文句は言わないと思います。
個人的にやり切っていると思う譜面はオバピリの激です。
なので、ぶっちゃけ鬼譜面は蛇足だとも思っているくらいです。
上位譜面が高難易度だとなんか問題あるの?
ここでようやく記事タイトル。
「難しい譜面をくれ」っていうと数人は「版権曲は客寄せパンダなんだから難しい譜面は不要」とか言い出すヤツが居ます。
まあ気持ちは分かりますよ。一見客にDDR楽しんでほしいですよね。それは分かります。
でも、それ上位難易度までレベル下げる必要ある?
進次郎構文じゃないですけど、「上位の難易度だから、上位難易度」なんですよ?当然、下位に比べて難しいに決まっています。
初心者がDDRを楽しむにあたって、いきなり上位難易度選びます?
そもそも難易度枠が少なくとも(シングルでは)4つも存在しているんですよ。
何かの怖いもの見たさでもない限り選ばないですよ。だって下の難易度があるんですからね。
身の丈に合ったレベルを選んで楽しむ。それで充分じゃないですか。何の問題もありませんよ。
上位譜面が難しくて困るのは、その機種を遊んでいる癖にたいして地力は無く、そのくせプライドだけは高くて下位譜面を選ぼうとせず、上位譜面がクリアできないからクソとか言い出す訳の分からん下手クソしかいません。
ある程度の高難易度があることのメリット
中級者以上の選曲回数が増える可能性があります。
だって簡単すぎたらアップに使えないですけど、ある程度の歯ごたえがあるならアップに使えるし、そこそこの歯ごたえなら普通にクリアランプ狙いにも移行していきますからね。
ところで、読者の方はレジェンド版権曲を2022年になってからどれくらいプレーされましたか?
たぶん、多くの人はもう存在すら忘れていると思います。
カートゥーンくらいしか高難易度が無いですから、客寄せパンダとして鳴り物入りで収録されたところでそんなもんです。
プレーされなきゃ客寄せパンダにすらなれません。
ある程度の高さの譜面はあった方が良いのです。
「初心者向け」と「上級者が楽しめない」の違い
初心者向けであるということと、上級者が楽しめないゲームであるということは大きく違います。
これは具体例を出すのが難しく、特に説明もなしに分かっていただけると幸いなのですが……
「学校で使う問題集」で例を出してみます。
初心者向けであり、上級者にも楽しめる参考書というのは「問題のレベルの幅が広くとられており、解答の解説も丁寧にされている」という感じ。
初心者は分からない問題でも解説を読んで理解を深めることが出来るし、上級者なら簡単な問題は基礎として復習しつつ、難しい問題でしっかり悩んでいく。
初心者向けであり上級者が楽しめない例としては、中学生が小学校の漢字ドリル、計算ドリルを解くようなものです。
初心者には向いているでしょう。もしかしたら計算の早さが向上したり、正確さが向上するかもしれません。
でも、本当にそれだけで、上級者にとっては虚無です。
自分が出来ることは分かっているのに、ただただやらなくてはならない。これではただの作業というもの。
例として伝わっているんだろうか。
話は変わってMEGALOVANIA
その点で言えば『MEGALOVANIA』の難易度幅は非常に良いものだったと思います。やりごたえは十分にある。
ただ、踊や激までショックアロー譜面にしたのは意味が分かりませんけどね。
DDRスタッフが「アンテは避けゲーだからショックアローで避ける譜面にしたろ!www」とか思ったんじゃないですかね。
ぶっちゃけショックアロー譜面が増えること自体は歓迎なので、ぜひメガロ以外でも激譜面以下にショックアローを搭載して見せて欲しいですね。
「アンテの曲だからそうしよ!w」みたいな、クソみたいな特別扱いはしてほしくないところです。