痛いOTAKUのポエム

地雷多すぎ人間の愚痴

音ゲーの上達法は「気合」か「回数」に集約されていく話

前書き

割とよく話題になっている印象がある
「上手い人に音ゲーがうまくなる方法を聞くと『気合』とか『回数を重ねろ』みたいな答えしか返ってこなくて何も参考にならない」
という話題について、自分なりの考えを書くのにtwitterの140文字では足りなかったので、今思ってることを書き残すことにした。

あらかじめお断りしておくと、私はせいぜい音ゲー中級者どまりであり、そもそも他人に教えられる立場でもなければ、他人に聞かれることもない。
悲しいね。

本記事はいわゆる「である・だ調」で書いている。
そのため読者からは筆者が上から目線でものを語っているように感じられると思う。
大変申し訳ないが、私がこっちの方が書きやすいからそう書いているだけで、そういった意図はあんまりないので、我慢してほしい。
我慢できないならブラウザバックして読まずに「またヘタクソがなんかテキトーな記事書いとるわ」とかツイートしておいてほしい。

本題に入る前の大前提(2022/07/17 19:30頃追加)

本記事の内容は『突き詰めていくと「気合」か「回数」に集約されていく』という話であって、
音ゲーを上手くなるには気合と回数しかない」という話ではない。
まだそういう引用ツイートはされていませんが、ある程度読まれるようになるとどういう訳か謎の誤読をしてくる人が出てくるため、あらかじめ記載しておく。

気合を入れるにしても、どう気合を入れるのか。
回数を重ねるにしても、どのようにして重ねていくべきなのか。
それはまた別の話として存在するものであるが、何をするにしても最終的には「気合」や「回数」といった言葉に落ち着くという話。


そもそも音ゲーが上手くなる方法を他人に教えるというのは難しい

「普通の」というか、「一般的な」というか、よくある音楽ゲームのルールについて説明するとしたとき、どういった操作が必要なゲームジャンルだろうか。
人によって色々あるだろうが、私は「画面の指示に従って、操作デバイスを操作するゲーム」だと思っている。
ここで大事なのは「画面の指示に従って」という点。
必要な操作(やるべきこと)は画面上に出ているという点。
「AD-LIBは画面に表示されませんよ!」だって?知らん。じゃあ覚えろ。

アクションゲームのRTAなどでフレーム単位の精度が要求される技を決めるために「ステージ開始から→とYボタンを押しっぱなしにして、特定の敵が背景のこの模様と重なった時にYボタンを一瞬離して再入力してローリングアタックを出し、その3F後にBボタンを押し続ける」みたいな知識が必要なわけではない。
(※適当に書いたのでそんな技があるかは知りません)

画面に出てるものをそのままやればいい。
それ以上のアドバイスを挟む余地がない。

「○○をフルコンするにはどうしたらいいですか?」「見たまま押したらいいよ」というのがあるが、そういうことである。

音ゲーは画面の指示に従って操作すれば(普通は)クリアできるものである。
画面の指示に従うことが出来ればいいわけである。
なぜ画面の指示に従って動けないのかと言えば、プレイヤーの認識力不足で指示をすべて認識できていなかったり、プレイヤーの身体能力不足で認識した指示にたいして体がついていっていないからだ。
つまるところ、地力が不足しているからクリアが出来ない。

その地力不足をなんとかするべく他人にアドバイスを求めるわけだが、画面の指示には従って動けない人間が、他人から聞きかじった知識に従って動けるかと言われるととても難しい。

譜面単位の個別のアドバイスが出来ないわけじゃない

「○○をフルコンするにはどうしたらいいですか?」「見たまま押したらいいよ」というのは間違いではないが、適切な回答ではないだろう。
聞いてる側からしたら「それが出来たら苦労してねえよ」とか「そういうことを聞いてるんじゃなくて……」という話であり、このやりとりで「なんて適切な回答なんだ!」と思われたらビックリである。

大抵の場合、フルコンできないと質問されている譜面には切りどころとなる難所があり、そこについて繋ぎ方を返してもらうのが妥当だと思われる。
なので、上手い人から返ってくる想定回答としては「早入り遅抜けで対処しろ」とか「ここをこういう風に餡蜜しろ」とか「この押し方でも巻き込まないからこっちのほうが楽」とか「実はこのノーツは自動で処理される範疇にしか動きが無いから無視していい」とか、そういったアドバイスが期待されるものだろう。

さて、上で挙げたアドバイスだが、「音ゲーが上手くなる方法」ではないと私は考えている。
「今の地力でなんとかして○○をフルコンするための方法」である。
もしかしたら「その曲さえ繋いだらレート値やスキル値が上がるんだ」とか「その曲さえ生き残れば今より上の段位を抜けられるんだ」とか、そういった場面もないわけではない。
しかし、それは「自分の地力が上がったから出来るようになった」のではなく、「今の地力でその譜面だけなんとかする方法を身につけた」だけである。
これは「音ゲーの上達」ではあるまい。
(※この青字ブロックは2022/07/14 22時ごろに追記しています)
分かりやすい例をあげると、ソフラン要素のあるゲームで、ある曲の低速部分が見えずにフルコンできない人が居たとする。
この場合、その譜面さえできればいいのなら、その譜面の低速部分を完全に覚えてしまえばフルコンは出来るであろう。
しかし、それはその譜面の対策が出来ただけであり、低速での譜面読解力が上がったわけではない。
なので他の低速がある譜面ではまた躓くことになる。
これは「音ゲーが」上達したとは言いませんね。

もしかしたら親切な上級者なら「○○の難所は△△に似た配置があるから、そっちが出来るようになってからの方がいいよ」みたいなアドバイスをくれるだろう。
では、「その△△が出来るようになるにはどうしたらいいか」となれば、気合で回数をこなしてなんとかするしかない。
あるいは、「その△△は出来てるんですけど……」となれば、○○の方を気合で回数をこなしてなんとかするしかない。

地力上げとは修行であり、修行には気合と試行回数が必要なのだ。

楽な取り方とか教えてくれたっていいじゃない

まず、前提として、私は私の意見があり、他人には他人の意見がある。
当然、私には私の得意分野と苦手分野があるし、他人には他人の得意分野と苦手分野がある。

もうこの時点で主張が分かると思うが、「私にとって楽」というのは「他人にとっても楽」であるとは限らない。
もちろん「他人にとって楽」というものが「私にとっても楽」であるとは限らない。

これを踏まえて「楽な取り方を教えてくれ」と聞かれたとき、どう答えればよいだろうか。
「んなもん知ったこっちゃねーから自分で探せ」とまでは流石に言わないだろうが、いくつかの取り方のパターンを示したうえで、「何回か試して一番しっくりくるものを使え」というのがせいぜいじゃないだろうか。
『何回か試して』。
行きつく答えは「回数」である。

練習方法を教えてくれたっていいじゃない

雑だが、例え話をする。
プロ野球選手になりたい子供いるとする。
プロ野球選手になるためには野球がうまくなくてはいけない。それは子供でも分かることである。
そんな子供が、プロ野球選手に向かって「野球が上手くなるためには何をやったらいいですか」と聞くとする。
走り込みであるとか、ピッチング練習であるとか、バッティング練習であるとか……まあ、もしかしたら「好き嫌いせずに何でも食べようね!」みたいな話や「甲子園によく出場してる高校に入学する」みたいな話もあるかもしれないが、普通は野球に関連した何かをやれと言われるだろう。
ここにそれほど疑問はないはずだ。

さて、音ゲーが上手くなりたい人間が、音ゲー上手いマンに対して「どうすればいいか」と聞くとする。
ここで「音ゲー」以外の答えはあるだろうか。
まさかここで「特定のアニメを見る」だとか「VRchatをやる」だとか「催眠音声を聞く」だとかの答えを受けて「じゃあ俺もそうする!」と本気で思う奴はいないだろう。
場合によっては「音ゲーの他機種」という答えもあるかもしれないが、その「他機種」を上手くなるためにはまず本人の頑張りが必要となる。
頑張るとは気合の問題であり、回数の問題である。

ここで、「そうじゃなくて、もっと具体的な練習方法が知りたいんですよ」という人もいるだろう。
低速が見えないだとか、縦連が押せないだとか、階段が捌けないだとか、そんな悩みがありアドバイスを求めることもあるだろう。
その場合「苦手なのが分かってるんだったら、なんで克服しないの?」という話にならないだろうか。
苦手を克服したい場合、その苦手がある譜面を何度もプレーする以外の練習があるだろうか。

それとも、なんだろうか。
「生のトマトが苦手で食べられないんですけど、どうやって食べればいいですか?」
「ケチャップにすればいいと思うよ」
みたいな裏技的な方法があるとでもいうのだろうか。
仮にケチャップが食べられたとしても、生のトマトを食べられるようになったわけではないのだが……

それでもあなたがどういう練習してきたのかが聞きたいんですよ

ここでも自分は他人ではないという話に戻ってくる。
早い話が「ここで詰まってるんですけど、どうしたらいいですか?」「ごめん俺そこで躓かなかったから分からない」という奴である。

「ちゃんと頭で考えて練習法を教えられねえのかよ」という思いもあるかもしれないが、上手い人は頭を使うまでもなかったから練習だと認識すらしなかったみたいな話である。
そんな時、上手い人が返せる答えとは何だろうか。
「気合」と「回数」である。

もしも、これを読んでいる人が「なんだって練習方法を口頭で伝えられるはず」だと思うのであれば、人間が二足歩行をするのにどのように考えて行っているかを理解したうえで練習方法を考案してみてほしい。
どの筋肉をどのように使うのか、本来なら脳が考えて行うべきことは沢山ある。
しかし、人はそれをそうだと認識することもなく自然に行っている。
これは音ゲーの譜面を処理するときにも同じようなことが言える。上手い人はいちいち考えてなんていない。

そもそも苦手が分からないんですよ(2022/07/14 22時ごろ追記)

いや、知らんがな。
岡目八目という言葉はありますが、上手い人だからといってその人を見ただけでその人の得意譜面が分かるわけありません。
いくつかのリザルトを見せてスコアから「こいつはこの譜面傾向が苦手なんだな」と分析しろと言うことでしょうか。
それとも、自分がプレーして見せるから何が出来てないと思うのか判断してくれということでしょうか。
そんなことを他人に任せてる場合じゃないです。
自分のことなんだから自分で苦手を把握するべきです。
苦手を把握するにはいろんな譜面を触ってみて、その譜面傾向が何かを分析して、プレーリザルトからミス数やスコア率から考えてみるしかありません。

そうです。いろんな譜面に触るには回数を重ねてプレーする必要があります。
回数を重ねましょう。

飽きた

なんかいろいろ書いてたんですけど飽きました。
上手くなりたかったら気合で回数を重ねろ。
練習の質?そんなもん自分で考えろ他人に頼るな。